InDesignでの背表紙つき表紙の作成方法

 「本職でもなんでもないが、時々仕事を頼まれる」自分用のメモ書きです。

 研究会や講習会のハンドアウトの編集を業者に頼むと、それなりのお金がかかります。病理は気前よく広告を出稿してくれる企業も少なく、基本的に貧乏なので、自分でできる事は自分でしなくちゃいけません。

 表紙デザインはInDesign (or Illustrator)が楽なので、今回はそれを使います。

背幅の計算

 正確な値は、ページ数と用紙が決まってからでないと分かりません。ただ、このやり方だと後からいくらでも変更できるので、「本文ができあがってから」と待つ必要はありません。計算ツールは印刷会社のページにいくらでもあるので、省略します。

表紙の作成

 ここではA4サイズで作成します。他のサイズでも手順は変わりません。ページ数を3にして、「マージン・段組」をクリックして次に進みます。ページ数を変更し忘れても、後で追加すれば問題ありません。

 マージンは0にしておきます。

 「ページパネル」でページを選択後(どのページでもよい)、右クリックメニューで「ドキュメントページの移動を許可」のチェックを外します。

 ページを3つ横並びに連結します。なんか逡巡していますが、どちらでも構いません。

 編集対象のページを「2」ページにして、「ページを編集」をクリック。

 ページの幅を計算した背幅にあわせます(10.1 mm)。

 これでひな形はできあがり。

 あとは編集するのみ。

 書き出すときは「書き出し形式」を「見開き」にすることをお忘れなく。

 できあがり。

後で背幅が変わったら

 「ちょっとページが増えた」「いい紙で印刷しよう」など、背幅が変わったときは、2ページ目の幅を変えるだけでOKです。

 日本病理学会主催の細胞診講習会のハンドアウトを編集したとき、本文の用紙をすこし厚いものにしてしまったため、背幅が3 cmになってしまいましたが、それでも対応可能です。

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