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つくりばなし– category –

  • 創作

    しろの断章

    茶碗にごはんを盛ると、中心から溶岩が湧いた。音はなかったが、靴が濡れた。 部屋の角に誰かがいて、名前を持たないという理由で許された。空気が白く、咳をしたら文庫本になった。ページを開くと、すべての行に「いまここじゃない」と書かれていた。 ホ...
    2025年6月28日
  • 創作

    宿泊先

    「先生、今度の広島出張の旅費申請ですけど、宿泊されます?」「うーん、悩みますね……京都からなら日帰り圏やし」「まあ新幹線2時間弱ですからね。一応、予定としてどうされますか?」「最悪、泊まる場所はありますしね」「あっ、ご親戚とか?」「お墓です...
    2025年6月21日
  • 創作

    赤ずきんの勤務表

    寄り道は、しません。しないことにしています。してしまうと、そこに獣がいるからです。私はそれを知っている。正しく知っている。あれは、罠でした。草むらの、ねばついた、罠。 だから私は、毎朝決まった時間に目覚めます。目覚ましが鳴る前に、目覚めま...
    2025年4月20日
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Teramoto Yuki
Just Another Surgical Pathologist
ああ、大和にしあらましかば、
いま神無月、
うは葉散り透く神無備の森の小路を、
あかつき露に髪ぬれて往きこそかよへ、
斑鳩へ。平群のおほ野、高草の
黃金の海とゆらゆる日、
塵居の窓のうは白み、日ざしの淡に、
いにし代の珍の御經の黃金文字、
百濟緒琴に、齋ひ瓮に、彩畫の壁に
見ぞ恍くる柱がくれのたたずまひ、
常花かざす藝の宮、齋殿深に、
焚きくゆる香ぞ、さながらの八鹽折
美酒の甕のまよはしに、
さこそは醉はめ。
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© Teramoto Yuki | 寺本祐記